か め じ
『亀治』のお酒は、安来市荒島町で生まれた広田亀治が1875年苦労しながら積み重ねてきた努力の結果、稲の品種改良に成功して生み出した「亀治米」という幻のお米で造ったお酒です。
広田亀治は1839年生まれ。彼が開発したお米は、明治初期より昭和初期まで東北・北陸地方を除く気候の暖かい地方の平野で広く栽培されました。
その功績から安来市の郷土いろはかるたに、『日本一農民銅像亀治さん』とあります。
荒島町の有志の方が亀治米を何とか復活したいと考えましたが種籾がありません。日本全国調べた結果、茨城県つくば市の農林水産省・農業生物資源研究所に保存された種籾を平成6年に7g譲り受け、栽培して種籾を増やしていきました。
地元の皆様から亀治米でお酒を造ったらという声もあり、平成16年仕込みをし、平成17年7月出荷の運びとなりました。
平井酒店 平井 豊 (談)
この「亀治」は、安来市平井酒店のプライベートブランドです。
(当蔵での直接購入は出来ません。)
ご購入・お問い合わせは
平井 豊 商店
〒692−0007
島根県安来市荒島町1165−2
TEL 0854−28−8514 FAX 0854−28−7058
E-meil
m-hirai@ric.hi-ho.ne.jp へ
平井酒店様と当蔵のお取引は永く、先々代蔵元時代からのお付き合いです。
長年非常によいお付き合いをさせていただいて参りましたが、この度、文字通り僅か7gの籾から出発し平井様自ら大切に育まれました亀治米を弊社にお託しいただきました。当蔵と致しましては地米地酒造りを数年前から実践し、数種類の酒造好適米をお引き受けいたしており、お米を栽培される農家の方々の思いをお酒によって表現できればと考えておりました。何分当社にとっても初めての米種であり、醸造をお引き受けいたしました責任を痛感し、少しでも良い物を造りたく努力をして参りました。酒造好適米ではないお米でしたので水分調整など試行錯誤を致しましたがお米が充分応えてくれ、味わい深いお酒に仕上がりましたことを嬉しく思い、平井様と共に出来上がりを喜びたいと思います。
本年も特別純米酒規格で仕込みました。昨年の物より少しだけ辛口です。
蔵元(談)
スペック
特別純米酒(平成18酒造年度)
原材料 : 亀治60l精白
アルコール度数 : 15〜16%
日本酒度 : +8
酒米製造者 : 平井 豊
1.8g及び720ml容
ご主人 平井 豊さん
ご令息 平井 守さん
こんなに長い亀治の稲です